有機栽培珈琲豆・生豆屋 > 豆知識 > ブロッカと農薬 メニュー&ご注文 | ブログつぶやき

秘蔵!コーヒー豆知識

アイスコーヒー・ホットコーヒー&コーヒーの木

虫喰い豆(ブロッカ)とコーヒーの農薬

2005年の農園視察で伺ったことを、ご紹介致します。

ベリーボーラー(berry borer)とは

別名「ブロッカ(broca)」。コーヒーの木の実を食べてしまう害虫で、ブラジル、コロンビア、インドネシア等の主なコーヒー産地で生息しています。
体長は1.5mm〜3mmくらいまで、色々な種類があります。
熟し始めたコーヒーの実に産卵し、ふ化した幼虫は種子(コーヒー豆)を食べながら成長します。
そのとき、コーヒー豆に穴を開けてしまうので、
「berry(実)」に「borer(穴を開ける人)」という名前が付いています。

ブロッカと農薬

ベリーボーラーが食べた豆は、「虫食い豆」と呼ばれ、欠点豆として扱われます。
※この虫喰い豆を「ブロッカ」と呼ぶ場合もあります。

この欠点豆をできるだけ少なくするために、各生産地では多大な費用と労力を費やすことになります。
つまり「農薬の散布」や「天敵の研究」「欠点豆の除去」等です。

この虫食い豆対策の農薬ですが・・・。
一度散布したら、2週間は農園に「立入禁止」になるほど、強い農薬を使用します。
それくらいしないと、恐るべき繁殖力を持つベリーボーラーは退治できないのです。

でも。そんなに強い農薬を使って、農園やその周辺の環境は大丈夫なのでしょうか。農園で働く人々の健康は?
そして、そのコーヒーを口にする人々の健康は・・・。

ちなみに当店の豆達は、産地にもよりますがブロッカをよく見かけます。
スタッフみんなで必死に除去していますが、種類によって多少残ってしまう場合もあります。

もし幸運にも(不幸にも?)ブロッカを見つけたら、これかー!と観察してみて下さい。
それは、安全なコーヒーの証拠でもありますから。

※参考リンク:
ハワイ島コナ地区「ブロッカ」大量発生!


Copyright Kimameya Co.,Ltd. Since 1999