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ハワイ島「ブロッカ」大量発生!その2

前回、ハワイ島のコーヒー豆が害虫で出荷困難になっているお話をしましたね。
詳しくはこちらから
今日は、その続きをお話ししたいと思います。

新豆を楽しみにしていたのですが・・・

昨年夏の段階では「少量だけど出荷できそう」とハワイコナ農園主から聞いておりましたが、秋には「やっぱり無理みたい」と連絡が入りました。

害虫被害を抑えるため、コーヒーの木の伐採を例年の3倍に増やしたと聞いておりました。そのため、10月の段階で収穫量が例年の3分の一以下になることは分かっていたのですが、害虫の被害が予想以上に多かったことと、天候不順のためコーヒー開花の時期がずれてしまい思うように収穫ができなかったことが重なり出荷は断念した・・ということです。

農園主からは「もし他の農園の豆でも良かったら紹介しますが・・・」とお申し出いただきました。
しかしその農園とはお付き合いも長く、無農薬有機栽培に一生懸命取り組んでいる事も良く知っているので、時間がかかっても無事収穫できるまで待つことに決めました。
そのため今年はご提供することができませんが、きっとハワイコナ大ファンのお客様にもご理解いただけると信じております。

残酷なブロッカ

「夏の段階では大丈夫だと思ったけど、秋になったら害虫被害がひどいことが分かった」
この報告をハワイコナ農園から受けたのは、これで2回目です。

つまり実がなった段階では、その実が害虫に喰われているかどうか良く分からないということです。
今年こそは!と期待して、精製後にブロッカ豆が大量に見つかったとしたら・・・本当に悔しいでしょうね。
無農薬だから除草剤も使えず、雑草を取るのも大変だと聞いています。
一生懸命育てたものが害虫にやられてしまう悲しさは、想像を絶することだと・・・。

でも、その農園主は諦めないと言っていました。
強い農薬を使えばブロッカを防げるのは知っているけど、引き続き無農薬で頑張るそうです。
「安心して飲めるコーヒー」にこだわる姿勢は、本当に素晴らしいですね。これからも、微力ながら応援して行きたいと思いました。

なお、前回のメールマガジンで「虫喰い豆があった場合は輸入前に燻蒸する必要有り」と書きましたが、現在はその制度は無くなったそうです。
そのため、多少虫喰いがあったとしても、薬剤処理無しに輸入できるようになりましたのでご安心下さい。


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