●見た目で判断しちゃいけない。
産地によって、生豆の色・形も全然異なるコーヒー豆。
原種はアラビカ種で同じなのですが、気候や土壌の違いで全く違ったも
のに変化してきている訳です。
で。
なんとなく、ふっくら大きくて形が揃っているものが美味しそうな気が
しませんか?
確かに、揃っている方が焙煎した時にムラ焼けしなくて上品な味わいに
仕上がるのは確かですし、希少価値も高くなります。
でも生豆の段階で言うと、クチャクチャっとしている方が美味しいこと
もあるんです。
●丹波の黒豆のごとく
たとえば、有名な「ブルーマウンテンNo1」という豆。これはジャマイカ
という国の高地で採れる、希少価値の非常に高い豆です。
で、低地で採れる「ジャマイカ」と比べてみるとどうでしょうか。
ブルマンNo1よりも、ジャマイカの方が生豆でみると大きくてふっくらし
ています。でも評価はブルマンNo1の方が上ですよね。
高地だと気候条件もより厳しくなり、豆も引き締まってくる訳です。
それは、気候条件の厳しい土地で育つ丹波の黒豆が、極上品であるのと同
じようなものかもしれませんね。
一番わかりやすい例として、ブルマンNo1を取り上げましたが。
例えば「有機栽培マンデリン」も見た目はかなり不細工な生豆さんです。
おまけに自然乾燥式なので、有機栽培豆のなかでも珍しく欠点豆が多いで
す。
他の豆と比べると明らかにクチャクチャっとしてあまり美味しそうではな
いけど。
焙煎するとふっくらするのが、また魅力的。生豆の見た目からは想像もつ
かないような、まろやかな味わいです。
もちろん生豆でふっくら大きい豆でも、極上品で素晴らしく美味しいもの
も沢山あります。ハワイコナもそうですね。
つまり、人と同じで「見た目で判断しちゃいけないよ!」ということなの
です。
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