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カットバックとコーヒーの木 長寿の秘訣

以前、シェードツリーが無いとどうしてコーヒーの木に農薬が必要か?についてお話しましたね。
今回は、コーヒーの木が長生きできる秘訣についてお話したいと思います。

カットバックとは?

数年に一度、コーヒーの木の幹を地上30〜40cmくらいの所でバサッと切ることです。このカットバックを適切に行うと、コーヒーの木はとても長生きすると言われています。
私がハワイ島コナで見た一番古い木は、樹齢100年以上ということでしたが、カットバックを繰り返し行い、しっかり実を付けていました。
#ただし、味わいの方はイマイチということで、飲用コーヒーの実としては出荷していないということでした。

具体的なカットバックの方法は、コーヒーの幹を容赦なくバサッと切るだけです。
私はその話を聞いた時、「なんて勿体ないことを・・・」と思いました。恐らく自分が育てている木で、葉を剪定することはあっても、カットバックをすることは無いだろうと。

カットバックに挑戦!

しかし。実際に自分でコーヒーの木を育てていて、樹齢が4年目になった時のこと。越冬で元気が無くなり葉が落ちてしまった様子を見て、カットバックのことを思い出しました。
「もしかしたら・・・日本でもうまくできるかも?」
どうせ元気も無いし。春になり温かくなってきたので、試してみることにしました。

枝キリばさみで、植木鉢の土から30cmくらいの所をバチッ。
「あー、取り返しの付かないことしちゃったかな〜。ま、いいか。」

そして数ヶ月後。元気に、幹から枝葉が出てきました!
一鉢に5本の木が植わっていてそのうち3本をカットバックしたのですが、残りの2本の木も元気が出てきました。
カットバックをすることで、鉢全体が元気になった感じです。

すべての木でうまく行く保証はありませんが、「もうダメかも」と諦めかけた時には挑戦してみるのも良いかも知れません。
#コーヒー産地では収穫後にカットバックしますが、日本では春〜夏頃の温かい時期に行う方が無難だと思います。

あと、カットバックはしなくても、夏に増えすぎた葉が密集しているようでしたら、適当に剪定してあげて下さい。 葉をプチプチとって、全体的に「ちょっと空いたかな?」程度にすればOKです。
植木鉢という限られたスペースでは、栄養を取り合ってしまわないように、また日差しが遮られたり風通しが悪くなって病害虫が蔓延しないように、適度な剪定はした方が良いと思います。
写真は、カットバックした後に枝葉が出てきたところを撮ったものです。カットバック後に葉が出てきました

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