「水洗式」「乾燥式」とか言うと、お洗濯の話みたいですが。
実はコーヒーの実から種(生豆)を取り出す時の精製方法を意味します
機械を使って果肉を大まかに除去した後、発酵槽に入れて残った果肉を溶かし、水洗いしてから乾燥させるのが「水洗式」の特徴。
「乾燥式」に比べて設備費用がかかりますが、混入物が少なく見た目もキレイなので、商品価値は高くなります。
ただ、たまに豆に発酵臭が移ってしまうこともあるので要注意です。
水の豊富な中南米のアラビカ種(コロンビア、メキシコ等)で、よく行われている方法で、豆の見た目通り「お上品でさっぱりとした味わい」に仕上がります。酸味が比較的強くなるのも特徴です。
乾燥場に果肉ごと豆を拡げて天日乾燥させ、外皮と果肉が黒く固い殻になってから脱穀するのが「乾燥式」の特徴。
操作が単純ですが、欠点豆の混入率が高く粒が不揃いになりやすいので要注意です。また、天候の影響も受けやすいので管理が大変。
でも、ちゃんと管理が行き届けば良質の生豆を作ることも可能です。
主に、水の便の悪いブラジル、エチオピア、イエメン、そしてインドネシアで行われている方法です。
多少不揃いでも、良質の生豆であれば「素朴で自然の風味豊かな味わい」に仕上がります。 酸味が比較的まろやかになるのも特徴です。
単に見た目で判断するのも一つの方法ですが、精製方法を比較してみて、自分に合った豆を探すのも楽しいかもしれませんね。
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